ワイヤロープを交換する目安とは?
2023/09/01
ワイヤロープは、金属の束をねじり合わせて作られた金属製のロープです。
高い強度を持っており、さまざまな場面で使用されています。
今回は、ワイヤロープを交換する目安をまとめましたので、参考にしてください。
ワイヤロープを交換する目安
形くずれしている
ワイヤロープに形くずれが生じているのが見つかったら、速やかに交換しましょう。
形くずれには、ワイヤロープを構成している素線のはみ出し・扁平・うねりなどがあります。
その他にも、繊維の束である「ストランド」のはみ出しや、局部的に詰まりが生じる「キンク」にも注意が必要です。
キンクにはプラスキンクとマイナスキンクがあり、どちらの状態も交換の目安と言えます。
摩耗・腐食が見られる
ワイヤロープが摩耗してくると、表面が光って見えてきます。
また素線と素線の間に隙間がなくなってくるのも、摩耗の特徴です。
一方で腐食すると、赤さびが発生することがよくあります。
ワイヤロープの表面が赤色に変色していたら、腐食している可能性が高いでしょう。
摩耗と腐食が発生している場合は、ワイヤロープの交換時期です。
断線した
ワイヤロープの断線には「山切れ」と呼ばれるクラウン断線と「谷線」と呼ばれるニップ断線の2種類があります。
定期的にワイヤロープを目視で点検し、1本のワイヤロープに複数の断線が生じている場合は、交換を検討した方が良いでしょう。
まとめ
ワイヤロープの交換の目安として「形くずれしている」「摩耗・腐食が見られる」「断線した」といった状況が挙げられます。
程度によって交換するか否かが分かれますので、判断が難しい場合は専門家に相談しましょう。
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