天井クレーンの安全装置の種類とは?
2023/09/05
天井クレーンには、法律によって安全装置を取り付けることが義務付けられています。
安全装置には複数の種類があり、それぞれ働きが異なるのが特徴です。
そこで今回は、天井クレーンの安全装置の種類についてご紹介いたします。
天井クレーンの安全装置の種類
過巻防止装置
天井クレーンは、ワイヤロープによって巻き上げ・巻き下げを行います。
ワイヤロープを巻きすぎると、巻上げ用ワイヤロープが切断され、積荷が落下する恐れがあります。
また巻き下げ操作の際は、逆巻きで巻きすぎが発生することがあり、どちらも危険です。
過巻防止装置は、巻き上げ・巻き下げの両方を防ぐ安全装置となっています。
重錘式リミットスイッチ
巻き上げ用ワイヤロープを巻きすぎると、ロープに吊り下げられた重りがフックブロックの上に押し上げられます。
フックブロックが押し上げられたのを感知すると、次はレバーが傾きます。
重錘式リミットスイッチは、レバーが傾いたと同時にリミットスイッチの回路が開き、電動機の回転を止める安全装置です。
ネジ式リミットスイッチ
巻き上げドラムのギアに噛み合う歯車が、ネジ軸を回転させるとトラベラーが移動します。
トラベラーが移動するとレバーが押され、回路を開閉する仕組みの安全装置です。
ネジ式リミットスイッチを安全に作動させるためには、トラベラーとネジ軸に給油を行う必要があります。
まとめ
天井クレーンの安全装置には、過巻防止装置・重錘式リミットスイッチ・ネジ式リミットスイッチがあります。
使用する天井クレーンにどのような安全装置がついているかを知り、事前に確認しておくことが大切です。
愛知県の『クレーンシステム株式会社』は、天井クレーン事業において幅広い対応力を有しております。
天井クレーンの安全装置に関するご相談は、当社にお任せください。