素線切れはなぜ起こるのか
2024/01/08
鋼の細線をよって束ねたワイヤーを、さらに複数本より合わせているのがワイヤーロープです。
ワイヤーロープが劣化すると、細い素線が切れるケースがあります。
そこで今回の記事では、素線切れがなぜ起こるのかを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
素線切れが起こる理由
経年劣化
ワイヤーロープは消耗品なので、経年劣化で素線切れが発生します。
素線が1本切れるだけでは、ワイヤーロープが全て破断されるわけではありません。
しかし1本切れると他の素線への負荷が増えるので、突然ワイヤーロープが破断する恐れがあるため注意が必要です。
摩耗
ワイヤーロープの滑車部分は動作する回数が多いので、摩耗しやすいです。
そのため滑車部分は、重点的に点検する必要があるでしょう。
ただし、外側から見えない部分が素線切れを起こすケースもあります。
この場合はワイヤーロープを曲げて、切れた素線が飛び出してこないかチェックする必要があるでしょう。
プチプチと素線が切れた音が聞こえた時も、素線切れが起こっているので要注意です。
まとめ
素線切れは、経年劣化・摩耗によって起こります。
素線が1本でも切れるとワイヤーロープの強度が落ちるので、速やかに交換しましょう。
愛知県の『クレーンシステム株式会社』は、天井クレーンの点検・設置のエキスパートが在籍しております。
ワイヤーロープに関するご相談も承っておりますので、気軽にお問い合わせください。