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クレーン走行レール調査

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クレーン走行レール調査

クレーン走行レール調査

2023/12/20

先日、かなり古い工場の走行レールの調査に行ってきました。

調査対象の工場は戦前からある工場で、リベット止めの構造で結構錆が回ってました。

走行レールガーダを止めているLアングルが折れて脱落しているということでの調査でしたが、調査内容は、クレーンレールの高さ、スパン、柱スパンの測定、柱の倒れなどの測定を行いました。

調査結果は現在まとめ中なのですが、高さ方向水平方向ともに変位が大きく全体的に工場入り口側に倒れているようなイメージの結果になっています。

で、客先より求められている実測結果は、なぜLアングルが折れたかにつながる実測結果となります。

変位量や高さ方向での浮き沈みなど建屋が動いていることは説明ができます。

で写真のようなLアングルの破断状況ですが、このアングル

の取付位置は柱の一番弱いところ(ピン構想のピンにあたる部分)、設計当初の狙いはレールガーダより垂直にかかる力を柱へ伝える為のもの、これが変形により斜めに入ってしまっている。

建屋変形の力とクレーン稼働時の力が繰り返しかかることと、経年劣化。あとリベット穴部での応力集中によってきれいに破断したと考えられる。

少なくとも70年以上経過した建築物のため破断もしかたなしともかんがえられる。

現在どのように補修しようかと思案中ですが、金属疲労、経年劣化、応力集中などがよくわかる案件でした。

数か所で破断面を確認しましたが、すべて同じような破断形状でした。色々な事象には原因がありますが、今回のような県は理由付けと結果、補修案が出やすいのですが、このような事象の問い合わせにも対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

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