9月の緊急修理対応について
2023/10/17
昨日9月に緊急修理対応した案件の対策工事が終わりました。
9月に横行給電のカーテンが曲がったということで対応したのですが、キャブタイヤケーブルのカーテン支持部のブラケットと、巻上機に取り付けてある集電ブラケットが曲がったという案件だったのですが、原因はいろいろ考えられるのですがその中でも強度計算結果の判定結果の中で判定値(許容応力)に対してどのくらいの割合でOKとするかという点で、あまりにもギリギリを攻めすぎると使用頻度や使用環境によって思わぬ結果をまねくことがあります。
今回の件もそういうところが原因と考えられるのですが、強度計算で確認することも大事な手順ですが、実際に取り付けてみた際に揺れすぎてないか?見た目のバランスが良いか?等、見た目である程度見当がつくことがあります。
特に変形、揺れは見た目にはっきりとわかる項目です。
今回の件は前述した箇所で揺れや変形が見受けられていて、ある日作業時の振動などで集電ブラケットがキャプタイヤカーテンの指示ブラケットにあたり横行する事でなぎ倒していったということです。
クレーン上架後8年でこの結果は、通常20年くらいを寿命と考える業界の中では異例と思われルのですが、これは行き過ぎた経済設計の結果ともいえるかもしれません。というか8年でということを考えると経済設計とは言えず、設計者のミスと考えることもできます。
応力計算の中で断面計算による判定がありますが、これだけでOKとするのは危険だということの典型でした。
変形などについても検討を行うことでより良いものができるといえます。
完成品の試運転の際に複雑な測定機器などを使わずにわかることは、目に見える変形です。
設計時にあらかじめ変形量の検討をすることで、試運転時の際の動き、変形を見て設計通りのモノづくりが行われているかの確認をすることができます。
設計者のそういう確認がより安全なモノづくりにつながり、自身の実力の向上と自信へとつながっていきます。
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