ワイヤロープ素線切れ
2023/07/19
日曜日にクレーンの年次点検に行ってきました。
2.8t以下の天井クレーンを中心に行ったのですが、長年自主点検を行ってきたクレーンで20年以上使われているクレーンも多数あります。
その中でも写真のクレーンの巻き上げ機についてはワイヤの素線切れが一目見でわかる状態でした。
クレーンの稼働状態にもよるのですが、ここまでの状態になるのはなかなかのもの。
この状態になるまで点検者の目をかいくぐってきたことになる。
このくらいの状態になると即ワイヤロープ交換となります。
この状態で使用を続けるとワイヤロープの切断によるつり荷の落下につながりかねません。
ちなみに余談ですがワイヤロープホイストのワイヤ切断時の話。
素線切れが進むとワイヤ自体が切断されてしまいます。
その際ですが、スパッと切れるというわけではなく、音にするとブチブチと音を立てて切れていくらしいです。なのでクレーン運転時には音にも注意して運転しなさいと若いころに先輩に教えてもらいました。
ちなみにナイロンスリングについてはそのような予兆はなくスパッと切れて落ちてくるので、使用前に傷などの有無の確認、角あての使用は絶対必要です。
もちろん定格荷重以上での使用は論外です。
日常的に使用している設備の、常態は常に変化しているとも言えます。
そのために点検時の判定基準があります。
今回の案件については見落としなのか?このくらいは大丈夫というう判断なのか?はわかりかねますが、安全に使えることが前提での便利な機械です。
----------------------------------------------------------------------
クレーンシステム株式会社
愛知県名古屋市北区池花町265番地
電話番号 : 052-508-6090
----------------------------------------------------------------------