現場実測裏話
2023/07/11
先日D社にクレーンの移設工事の話があり実測に伺いました。
現場実測の裏話で、よく陥るミスというかミスにつながる事案についてひとつ。
今回は建屋の通り寸法、高さ寸法などが同じ棟が5棟ぐらい並んでいました。
関係者の話だとクレーンのスパンもどこにもっていっても同じという認識で、移設はどのラインにでも持っていけるということで計画が進んでいました。
ただし建屋図面などない状態での話。
長期の新設備の計画が進んでいて移設するクレーンはN社製のクレーンでした。ちなみにこれはクレーン図面がありスパンが同じ(これも誤認する要因?)。
一応基本に忠実に移設先(移設先候補5ライン)の実測調査をお願いしたのですが、5ラインのうち2ラインは柱サイズが違う、1ラインは走行レールの持ち出し寸法が違うなどの事実を確認できました。
結局、ぱっと見た感じだと全く同じように見えた5ラインなのですが、クレーンスパンに限って言うと3パターンあったことになります。
移設先の候補に挙がっていた5ラインのうち2ラインしかスパンが合わないということとなり、計画の方向性を見直す必要性が発生したのです。
どこにでも新設備ラインを作れる思惑に制約がかかることになりました。もちろん改造などの追加措置を講じることで対応することは可能ですが、今回実測を行わずに計画が進んで言っていたらと思うと少々ぞっとする話です。
私自身も見た目や経験などで実測をおろそかにしてしまい、とてもつらい思いをしたことがありますが、早い段階で気づくことでそれはカバーできます。
個人的には図面があっても実測は不可欠。現地現物主義が一番です。
まれに、図面と違うなんてことありますしね。
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